滑舌改善〜た行編〜
ちの発音ができません、とお悩みの生徒さん。
会社で、発音が良くないと指摘を受けたため、滑舌を改善したい、とのことでお越しになりました。
♕ お悩みの内容
「自分では発音が変だとは気が付かず、周りに言われて自覚しました。」とのこと。
「た行」の中でも特に、「ち」に違和感があること、また、ご自身の発音に対して「言いづらさは感じませんが、発音がこもって聞こえます。」と耳での違和感を感じるとのことでした。
♕ 生徒さんの症状
お悩みを話して頂く間、生徒さんの仰る通り、言えないとされている「ち」の部分では、音がこもって聞こえます。
「ち」だけではなく、「し、ち、き」なども、「ち」と同様に音がこもって聞こえる状態です。
生徒さんの場合は、下記の原因により、発音の不明瞭さが起きていました。
・舌の位置
・空気の抜ける方向
・舌全体に力が入る
『「し」「ち」の発音ができない理由』の通り、発音の間違いを正すことが改善のポイントです。生徒さんの場合は、一点集中で、母音の「い」を治すことが先決。
♕ レッスン内容
症状に合わせて、滑舌改善トレーニングを行いました。
・「い」を整える
「滑舌トレーニング【さ行の発音理論】」の通り、「ち」や「し」を整える場合は、「s」「t」を整えることが必須ですが、「い」が整わない限り、いくら子音を練習しても、言いやすさに繋がりません。
兎にも角にも、「い」が大事なのです。
♕ レッスン後の変化
「発音が楽です。耳で聞いた音がいつもと違います。」と生徒さん。
また、「発音がしづらいと思っていなかったので、発音がしやすくなったことで、今までの発音の仕方が、いかに言いづらかったかが、分かりました。」とのこと。
当初、言いづらさを感じていなかったのは、言いやすさを感じたことがなかったから、ということでした。
素晴らしいです!
根本的な改善トレーニングをすると、必ず言いやすさに繋がるものです。
♕ 生徒さんの感想
『自分が「き」と思って発音していた音は、こもって聞こえていましたが、
正しい発音は、はっきりと聞こえます。』とのこと。
レッスン中、今まで、正しい発音をしていなかったことで、音の判断ができないことがありましたが、正しい音を発した瞬間は、口の中が楽に感じるとのこと。
「音の違和感からも解消され、発音も楽に感じる。」一番いい状態です。
これも、生徒さんが、ご自宅でのトレーニングを頑張って頂いている成果ですので、大拍手です!
言葉の中で、スムーズに使えるよう、引き続き、滑舌トレーニングを頑張って頂きたいと思います。